- 親の家が空き家になりそうで、売るか残すか決められない
- 思い入れがあって手放したくないが、固定資産税だけ払い続けるのはもったいない
- 本音を言えば、直して貸したくても、リフォーム代を出す余裕がない
空き家になった実家をどうするかは、多くの人がいずれ向き合う問題です。売れば思い出の場所がなくなり、残せば税金と手入れの手間だけがかかり続けます。
私も、自分の実家が空き家になったら、できれば貸したいと思っています。思い入れがあって手放したくはありません。
かといって、空き家のままでは無用の長物です。たとえ少額でも、家賃が入る状態にしておきたいというのが本音です。
そんな人に関係のあるニュースが出てきました。国土交通省が2027年度から、空き家を直して貸す取り組みに、住宅金融支援機構を通じてお金を貸す新しい制度をつくる方針です。
結論から言うと、この制度でお金を借りるのは、主に空き家を持ち主から借りて、直して貸す会社です。持ち主にとっては、自分でリフォーム代を出さなくても、会社に借りてもらうという選択肢が増えることになります。
私は地方在住・大家歴13年の現役サラリーマン大家です。3棟38室を運営しています。いま手元に残る税引前キャッシュフロー(家賃からローン返済や経費を引いて残るお金)は月30万円。これを5年間継続できています。
本文では、会社に実家を借りてもらうときに、契約の前に確かめておくことを3つにまとめました。どれも、あとから家賃を下げられたり、思い出の家を勝手に変えられたりしないための確認です。
貸すか売るかを決める前に、まずは実家がいくらで売れるのかを知っておくと、家賃の話も冷静に聞けます。
公式サイト:https://zakkuri-ai-satei.com/
※ 査定は無料です。売るかどうかは、結果を見てから決められます
2027年度から、空き家を貸す取り組みに国がお金を貸す

国土交通省は、2027年度の予算の要求で、「住宅ストックを活用した賃貸住宅融資制度」を新しくつくることを打ち出しました(国土交通省住宅局の資料)。お金を貸すのは、住宅ローンのフラット35でも知られる住宅金融支援機構です。
対象は、空き家をリフォームして賃貸住宅として使う取り組みです。国の資料では、空き家を借りて直して貸す事業や、状態の良い空き家を賃貸に回す取り組みを、お金の面から支えると書かれています。こうした取り組みは始まりつつあるものの、始めるときや続けるときのお金の集め方が課題になっているためです。
報道によると、機構が国から出してもらったお金の運用益を使い、低い金利で貸すしくみです(時事通信)。
なお、今はまだ予算を要求している段階です。金利や借りられる額などの細かい条件は、これから決まります。
お金を借りるのは、空き家を借りて貸す会社

国の資料の図では、お金を借りるのは住宅借上事業者などです。空き家を持ち主から借りて、リフォームし、子育て世帯や収入が中くらい以下の世帯に貸す会社のことです。
つまり、この制度で主に得をするのは、サブリース(会社が借り上げて、また貸しするしくみ)で空き家を運営する会社です。私たち個人の大家が借りられるかどうかは、まだ分かりません。
一方で、空き家の持ち主にとっては、悪い話ではありません。こうした会社が増えれば、リフォーム代を自分で出さずに、実家を会社に借りてもらう道が広がります。
実家を「売らずに貸す」なら、少額でも家賃が入る

実家を会社に借りてもらう場合、会社が直して入居者を探し、持ち主には毎月決まった家賃が入ります。直す費用を会社が持つ分、持ち主に入る家賃は少なめになります。
それでも、空き家のまま固定資産税と手入れの費用だけを払い続けるのと比べれば、お金の流れが逆になります。思い入れのある家を手放さずに、少しずつでも収入を生む家に変えられるのが、この方法の良いところです。
ただし、会社に借りてもらう契約は、借り上げの家賃が途中で見直されることがあります。アパートのサブリースで家賃が下がるしくみは、サブリースの家賃減額のリスクで詳しく書いています。

思い出の家だからこそ、借りてもらう前に、どこまで直していいかを決めておいてください。柱や間取りを勝手に変えられてから気づいても、元には戻せません。
大家には、子育て世帯向けの安い賃貸が増える

この制度で増えるのは、子育て世帯や収入が中くらい以下の世帯に向けた、空き家を直した賃貸です。私のように一棟アパートを持つ大家から見ると、同じ入居者を取り合う相手が増えることになります。
特に、ファミリー向けの古い物件を持っている大家は、近くに直した戸建ての賃貸が増えたときの家賃と、自分の物件の設備を比べておく必要があります。逆に、単身向けの物件には、あまり影響はないと見ています。
空き家を直して貸すことには、私自身も興味があります。まだやったことはありませんが、時間ができたら、いつかDIYで手を入れてやってみたいと思っています。自分で直して貸すやり方は、ボロ戸建て投資の始め方にまとめています。
実家を貸す前にやる3つのこと

①売ったらいくらか、貸したらいくらかを両方知る
まず、実家がいくらで売れるのかを調べます。そのうえで、貸したときの家賃を聞きます。両方の金額が分かれば、売るか貸すかを感情だけでなく金額で決められます。
②借りてもらう会社に、家賃・期間・直す範囲を確かめる
会社に借りてもらうときは、毎月の家賃、契約の期間、家賃が見直される時期、どこまで直していいか、契約をやめるときの条件を書面で出してもらいます。思い入れのある家なら、直す範囲は特に大事です。
③自治体の空き家の相談窓口も使う
多くの市町村には、空き家の相談窓口や空き家バンクがあります。今回の制度とつながる自治体の取り組みもあるので、実家のある市町村の窓口で、借りてくれる会社や使える補助金を聞いてみてください。
まとめ|実家は売るか残すかだけでなく、貸すことも選べる
- 国交省が2027年度から、空き家を直して貸す取り組みに、住宅金融支援機構を通じてお金を貸す制度をつくる方針(今は予算の要求段階)
- お金を借りるのは主に、空き家を借りて直して貸す会社。個人の大家が借りられるかはまだ分からない
- 持ち主には、リフォーム代を出さずに実家を会社に借りてもらう道が広がる
- 大家には、子育て世帯向けの安い賃貸が増える=入居者を取り合う相手が増える
- 貸す前に、売った場合の金額と、借り上げの家賃・期間・直す範囲を両方確かめる
実家は、売るか残すかの二択ではなくなりつつあります。思い入れのある家を手放さずに、少しでも家賃を生む家にする。そのために、まずは実家がいくらの価値なのかを知るところから始めてください。
公式サイト:https://zakkuri-ai-satei.com/
※ 査定は無料です。売るかどうかは、結果を見てから決められます
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