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家賃10万円の行方|入金・利益・手残りは別物

家賃10万円の部屋を持ったら、月10万円が自分のものになる。そう考えていませんか。

  • 家賃収入と、自分の利益がイコールだと思っている
  • 経費や税金を引いた後、実際にいくら残るのか計算したことがない
  • 「手残り」という言葉の意味がよく分からない

ところが、家賃10万円のうち、最終的に自分の手元に残るのは、多くの場合1割前後です。

私も最初の物件を買ったとき、家賃がそのまま利益になると思い込んでいました。正直、初めての確定申告で、手残りの少なさに冷や汗をかいた記憶があります。

鳥取に住みながら会社員を続けて13年、いまは3棟38室・借入2億円超です。

この記事では、家賃10万円が入金されてから手元に残るまでの流れを解説します。

流れさえ分かれば、もう驚くことはありません。

読み終える頃には、自分の物件の「本当の利益」を自分で計算できるようになります。

結論からお伝えします。入金・利益・手残りは、それぞれ別の数字です。
この3つを混同すると、儲かっているつもりで資金繰りが止まります。

結論:入金・利益・手残りは別物です

順番を間違える人が多いので、先に結論から言うと、確認すべき数字は3段階あります。

  • 入金:管理会社から振り込まれる、経費を引いたあとのお金
  • 利益:入金から、さらに経費と減価償却を引いた、帳簿上の数字
  • 手残り:利益から税金とローンの元金を引いた、本当に自由に使えるお金

この3つを同じ数字だと思っていると、税金を払うときに現金が足りなくなります。

別の数字だと知っておくだけで、混同は防げます。3つとも別々です。

明細をひらけばわかります。

入金から順に見ます。

ここをまちがえる人が多いのです。

入金|まず何が振り込まれるのか

家賃10万円がそのまま自分の口座に入るわけではありません。管理会社を通している場合、まず管理会社の手数料が引かれます。

  • 管理手数料:家賃の3〜5%くらいが目安です
  • 入居者を募集したときの広告料:空室が出て、新しい人が決まった月だけかかります
  • 共用部の電気代など、建物を維持するための細かな費用

まず見るべきは、通帳に振り込まれた金額そのものです。家賃10万円の部屋でも、実際の入金は9万円台になることが多いです。

思ったより減っていても不思議ではありません。

ここで、もう最初の目減りが起きています。序の口です。

利益|会計上の数字はさらに変わる

入金された金額がそのまま利益になるわけでもありません。確定申告のときには、さらに経費と減価償却を引きます。

  • 固定資産税と都市計画税(毎年、市区町村に払う税金です)
  • 火災保険の保険料(更新の時期に、まとめて払うことが多いです)
  • 実際に使った修繕費(何か直したときだけかかります)
  • 減価償却費(建物の価値が年々減っていく分を、経費として計上します)

この中で分かりにくいのが、ちょっと変わった減価償却費です。慣れれば大丈夫です。

実際に現金が出ていくわけではないのに、会計ソフトの画面では経費として引かれます。

慣れるまでは戸惑うはずです。

減価償却は、現金が減るわけではないのに利益を減らす、不思議な項目です。ここを理解していないと、確定申告の書類を見て「思ったより儲かっていない」と勘違いすることがあります。

帳簿上の利益と、手元の現金は、必ずしも一致しないのです。

数字のずれは正常です。

慌てないでください。

よくあることです。

手残り|本当に自由に使えるお金

利益が出たら、そこから所得税と住民税を払います。さらに、ローンの元金を返す分を引くと、ようやく手残りが見えてきます。

ここに注意

ローンの返済のうち、利息の分は経費になりますが、元金の分は経費になりません。
ここを混同すると、「利益は出ているのに現金が足りない」という状態に陥ります。

家賃10万円の部屋で、最終的に手元に残るのは、1万円前後というのが一般的な目安です。

それだけです。

拍子抜けする金額でしょう。

少ないと感じても不思議ではありません。

この数字を知らずに始めると、想像していた金額との差にがっかりすることになります。

先に知っておけば、心の準備ができます。それだけでいいのです。

私が確定申告で驚いた話

13年38室の実録

最初の物件を買って1年目、確定申告の書類を作っていて、手残りの少なさに愕然としたことがあります。家賃は毎月きちんと入っていたのに、税金と返済を引くと、驚くほど少ない金額しか残りませんでした。

当時は「家賃が入っている=儲かっている」と思い込んでいて、入金・利益・手残りという3つの違いを分かっていませんでした。

この経験から、今では物件を見るとき、電卓を片手に必ず3つとも計算するようにしているのです。入金の額だけを見て決めると、同じ失敗を繰り返すことになります。

補足

手残りの目安を先に知っておくと、物件選びの基準がぶれなくなります。
「家賃10万円=手残り1万円前後」を頭に入れておくだけで、業者の説明を鵜呑みにせず、自分で検算できるようになります。

業者からの営業電話でしつこく勧められても、自分で検算できれば怖くありません。断りたいときは、はっきり断ればいいのです。

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